大好きなあの子に会いに高級キャバクラへ!

「藤井さん来た~!待ちきれなくて、迎えに来ちゃった!」

そう言って彼女は満面の笑みで僕を出迎えてくれた。
彼女の名前は桜井千夏。
銀座の一等地の高級キャバクラで働く人気のキャバ嬢だ。
ちなみに源氏名は「さくら」。
わかりやすいよう、苗字の頭文字を源氏名にしている。

なぜ僕が彼女の本名を知っているかって?
それはもちろん、彼女が教えてくれたからだ。

二人の約束事

「藤井さんには、プライベートの私も知ってほしい」

そう言って、誰にも聞こえないように耳打ちしてくれたんだ。
当たり前だが、店の中では本名を呼んだりはしない。
使うのは同伴やアフターなどで2人きりになった瞬間だけ。
呼んでいるのを見られたら、他の客に嫉妬されてしまうかもしれないからな。

「うふふ、ボーっとしてどうしたの?」

そう言ってニヤニヤしながら僕のほっぺを突っつく彼女。
僕は彼女のいたずらっ子のような笑みが好きだ。

「君があまりにも可愛くて、つい見とれてしまったよ」
「まぁお上手」

そんな会話をしている間に、ボーイが僕のジャケットやカバンを預かってくれていた。
そして流れるようにスムーズに席へと誘導。
いつもさくらばかりに夢中で気にも留めていなかったが、さすが高級キャバクラ。
男性スタッフの教育は本当に徹底しているようだ。

席に着いた瞬間、さくらは僕に腕を絡ませて甘えてくる。

ハッと息を飲むほど美しい彼女が、まるで本当の恋人のよう。
ついデレデレと鼻の下を伸ばし、「シャンパン入れる?」と調子のいいことを言ってしまうのだ。

キャストの配慮が普通のキャバクラとは全然違う

「うれしいけど前回も入れてくれたし……ボトルも残ってる。また次にしようよ」

普通のキャバ嬢であれば煽るだけ煽ってお金を使わせようとする。
でも高級キャバクラで働くキャバ嬢たちは、客への配慮を怠らない。
思わず「さすがだね」と呟く。

「前も言ったけど、藤井さんとは長く付き合いたいの。無理しちゃダメよ」

そう言って微笑む彼女がとにかく愛おしかった。
さくらのような素敵な女性がいる限り、僕は銀座にあるこちらの高級キャバクラに通い続けるだろう。